版画家の原田維夫です。
創作活動をはじめて四十余年、わたしの作品に関心をもっていただいたファンの皆さん、作品の発表の機会をつくってくださった作家さん、出版社さん、編集者の皆さん、血と汗の結晶である自社の製品やサービスに作品を活用していただいた事業者の皆さんのご支援により、ここまで来ることができました。
そうしたかたがたへの感謝の気持ちをこめると同時に、原田維夫の最新の活動状況を知りたいとのご要望にもおこたえする形で、このたび新たにホームページを開設いたしました。
かつて、作家の故・藤本義一さん、そして最近では宮城谷昌光さんからも「原田の画には、音や声がある」というコメント※をいただいたことがあります。
版画家としてさらに自分を磨き、音や声はもちろん、作品にこめた思いや願いさえも感じとっていただけるように、以前にもまして積極的に、そして真摯に創作に取りくんでまいります。
これからも、原田維夫をよろしくお願いいたします。
令和二年元旦
※『版画イラストレーションの技法』(原田維夫著 有峰書店 1979年)より「原田維夫的祭りの感想(おと)~藤本義一」
原田が手にしているのは、宮城谷昌光さんの『沙中の回廊』のお仕事で、原田の画が毎回掲載された新聞連載小説をすべて切りぬき、印刷してきれいに製本したもの。
熱心なファンの方が、わざわざご自分の手で作成して贈ってくださいました。
(2013年8月撮影)
上の写真で手にしている新聞切りぬき製本版『沙中の回廊』の中身です。ときにカラーの画もおりまぜて、きれいに整理され製本されています。
贈っていただいたものをはじめて見たときの原田は、ほんとうにうれしそうでしたね。